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トランシーバーの使い方の基本を知ろう

スマホでは連絡がとりづらい時ってありますよね。山や海では通話圏外になりますし、短時間のうちに何度も連絡をとる場合は、スマホではちょっと不便です。

災害時では回線が込み合い、繋がりづらくなってしまうことも。そんなときに活躍するのがトランシーバーです。

トランシーバーは、時としてスマホより便利に使うことができ、使い方もとても簡単です。

今回は、トランシーバーの使い方を分かりやすくご紹介します。

 

 

トランシーバーの基本的な使い方

最初にトランシーバーについて、基本的な使い方を解説します。

 

トランシーバーの使い方の手順

トランシーバーの使い方は機種によって異なりますが、基本的な使い方は「チャンネルを合わせて話す」だけです。

具体的な手順は次の通りです。

電源を入れる
音量を調節する
チャンネルを合わせる
送信ボタンを押しながら話す

 

簡単ですよね。

音量とチャンネルの設定を最初に行うと、2回目からは送信ボタンを押して話すだけ。

とてもシンプルで分かりやすい使い方です。

 

トランシーバーの通話方法

スマホは相手と同時に通話を行えますが、トランシーバーは違います。

自分が話し終えたら相手の話を聞く交互通話という方式のため、通話にはルールがあります。

と言っても、難しいことはありません。

自分が話し終えたら「どうぞ」と言って、話す権利を相手に渡すことです。

 

例えば、佐藤さんと鈴木さんが通話をするときは次のようになります。

 

佐藤さん:(送信ボタン押す)
こちら佐藤です。今日はいい天気ですね。
どうぞ。(送信ボタン離す)

 

鈴木さん:(送信ボタン押す)

こちら鈴木です。

暖かい日ですね。

どうぞ。(送信ボタン離す)

 

 

「どうぞ」を言って送信ボタンを離すことで、相手に話す権利を渡すことになります。

注意点は、話すときにマイクの部分を手でふさがないこと。

ピンマイクを使うことで、思わず本体のマイクをふさぐことを防止できますよ。

 

トランシーバーを使う前に知っておきたい知識

トランシーバーを使う前に、自分が使うトランシーバーの種類や通話方式を知っておくと、事前の準備がスムーズになります。

 

トランシーバーの種類

トランシーバーは大きく分けて次の3つの種類に分けることができます。

 

・特定小電力トランシーバー

・簡易業務用無線機

・IP無線機

 

それぞれの特徴は次の通りです。

種類 特定小電力トランシーバー 簡易業務用無線機 IP無線機
距離 200m以下 5km以下 携帯電話と同等
遮蔽物 影響あり 影響あり 影響なし
免許・登録 不要 必要 不要

 

それぞれメリット・デメリットがあります。

特定小電力トランシーバーは通話距離が短く、遮蔽物の影響があるというデメリットがありますが、免許や登録は不要です。

簡易業務用無線機は長距離の通話が可能ですが、出力が高いため、無線局への免許または登録の申請が必要です。

 

IP無線機は携帯電話の通信網を利用するので、通話範囲は広域で、免許や登録は不要です。

しかし、携帯電話がつながらない山間部では使えない、通信コストがかかるなどのデメリットがあります。

トランシーバーの通話方式

トランシーバーには3つの通話方式があります。

それぞれの特徴は次の通り。

 

・交互通話:送信ボタンを押している間だけ、こちらの音声を相手に送信する方式。
送信ボタンを押している間は相手の音声を受信することはできません。

・同時通話:自分と相手、1対1で同時に音声の送信と受信ができます。

・一斉同時通話:複数の人数で同時に音声の送信と受信ができます。

 

同時通話や一斉同時通話の通話方式を採用している機種であれば、自分が話し終えるたびに「どうぞ」と言って、送信ボタンを離す必要もないんですよ。

防災に役立つトランシーバーの使い方

続いて、防災時に役立つ使い方について解説します。

防災においてトランシーバーは、次のような使い方が考えられます。

防災でのトランシーバーの使い方

・緊急時の情報共有

・避難所までの誘導

・救助要請

 

会社や町内などの組織においては、緊急にどのようにトランシーバーで連絡をとるのかをしっかりと決めておく必要があります。

また、使用時に混乱をさける意味でも、誰でも操作できる機種を選定し、複数台購入する場合は同じ機種を購入します。

防災にトランシーバーを使うメリット

トランシーバーは防災に役立ちます。

地震や火災があったときの連絡手段と言ったら、何を思いつくでしょうか。ほとんどの方がスマホを使った手段です。

しかし、スマホにはデメリットがあります。地震などの大規模な災害の場合は通信網が混雑し、繋がりにくくなります。

また、スマホは基本的に1対1の通話のため、多くの人員の安否確認を行うには長い時間がかかってしまいます。

そんな時、トランシーバーであれば通信網の混雑を気にすることもありません。

一斉同時通話の通話方式の機種であれば、一度に多数の人員の確認を行うことができます。

トランシーバーの使い方の例

トランシーバーは様々なシーンで活用されます。

ここではいくつかの例を紹介します。

 

・大規模イベント

数千人から数万人規模の観覧客が入るイベントでは、会場、駐車場と大勢のスタッフがあちこちに散らばることになります。屋内のスタッフ、屋外のスタッフはそれぞれトランシーバーで連絡を取り合い、屋外と屋内の代表者が連絡を取り合う時はIP無線やスマホを使うといった使い方になります。

会場が大きければ大きいほど、出力の大きいトランシーバーが必要になります。

 

・小規模イベント

社内行事や小さな会場でのイベントは、出力の小さいトランシーバーで十分まかなうことができます。

 

・学会、国際会議

学会や国際会議ではミスが許されません。

トランシーバーのプロである技術スタッフに常駐してもらい、万が一のトラブルにも対処できる準備をしておきます。

 

・マラソン大会

マラソン大会のように使用範囲が広範囲にわたるイベントでは、高出力の無線機の他、IP無線を使用します。

交通誘導のように距離が近い範囲での使用と、スタート地点の情報をゴール地点に伝えるような長距離の通信が必要な用途で、使用するトランシーバーを選定します。

 

まとめ

トランシーバーの使い方は基本的にとても簡単です。

・チャンネルを合わせて話す

・語尾に「どうぞ」をつける

 

防災でもトランシーバーは活躍します。

・緊急時の情報共有

・避難所までの誘導

・救助要請

 

緊急時に混乱しないためにも、事前にどのように使うかを決めておきましょう。

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