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トランシーバーとは?どんな仕組み?

トランシーバーについて何となく知っていても、具体的にどのようなものであるかは知らない方が多いですよね。

離れた相手と通話をするものとは分かっていても、それなら携帯電話でも十分だと考えてしまいます。

しかし、これだけ携帯電話が普及しても、トランシーバーの利用者は存在します。

トランシーバーには携帯電話には代えられない特徴・利点があるからです。

今回はトランシーバーの特徴を、携帯電話と比較しながら解説していきます。

 

 

トランシーバーとは誰でも気軽に使えるコミニュニケーションツール

トランシーバーは携帯電話と同じく離れた相手とコミュニケーションをとるための無線機の一種です。

トランシーバーのメリット・デメリットを携帯電話と比較をしながら見ていきます。

 

トランシーバーのメリット!業務用に特化

トランシーバーのメリットは次の通りです。

トランシーバー 携帯電話
携帯性
防塵・耐水・耐久性
通信料 無料 有料
操作 単純 複雑
複数人への情報伝達 得意 不得意
インフラへの依存性

 

トランシーバーは基本的に業務用を想定しているため、防塵性や耐水性、耐久性に優れた製品が数多く存在します。

コスト面での違いもあります。携帯電話は通話をするごとに通信料がかかりますが、トランシーバーは原則無料です。

 

送信キー押すだけで相手と音声を送れる手軽さも、業務用にはうってつけ。

複数人への情報伝達においては、スマートフォンであれば無料の通話アプリで実現できますが、情報伝達速度の面では圧倒的にトランシーバーが優れています。そのため、短時間に何度も通信を必要とする場面では、トランシーバーが良く使われます。

 

そして、トランシーバーは携帯電話のようにインフラには依存しません。山間部や海上などでも2機間の電波が届く場所であればどこでも使えます。

 

トランシーバーのデメリット!通信距離、デザイン性では劣る

一方トランシーバーにはデメリットも存在ます。

トランシーバー 携帯電話
距離
遮蔽物の影響
同時通話 不得意 得意
混信
デザイン性

 

通信距離は、圧倒的に携帯電話が優れています。

トランシーバーが出力の高いもので5kmなのに対し、携帯電話は全国的な範囲で通信が可能です。トランシーバーは遮蔽物の影響を受けやすいという特徴もあり、屋外―屋内間のように壁を挟むような通信では、ほぼ使用することができません。また、屋外―屋外間でも、ビルが立ち並ぶような場所では、通信距離が公称値の10分の1程度になってしまう場合もあります。

 

またトランシーバーは、同時通話を苦手としています。

送信ボタンを押している使用者のみが音声を送信することができ、その間は相手からの音声を受信することはできません。

トランシーバーでは必ず、片方が送信したら、片方が受信するという使い方になります。デザイン性に関しては、業務用を想定しているため、仕方ないと考えるしかありませんね。

 

ここまで解説したトランシーバーのデメリットですが、実は携帯電話と同等の仕様で利用できるIP無線と呼ばれる機種があります。

IP無線は携帯電話の通信網を利用するため、通信距離や遮蔽物の影響には強いです。しかし、携帯電話と同じく、月々の通信料の発生や伝達速度の遅さなどの特徴も併せ持ってしまいます。

 

幅広く使われるトランシーバーの用途

トランシーバーの用途は種類によって異なります。

特定小電力トランシーバー

・道路工事やクレーン作業などの屋外工事、交通整理

・レストランやホテル、アパレルショップなどでの従業員間の連絡

・小規模イベント

・キャンプや釣り、登山などのアウトドア

・サバイバルゲーム

 

道路工事や交通整理の方がトランシーバーを使用しているのは時折目にしますね。ショップ店員として働く方は、ハンズフリーのインカムタイプを使用している方もいます。プライベートでは、アウトドアで使用される方が多いです。

 

簡易業務用無線機

簡易業務用無線機が使用されるのは、次のような場面が想定されます。

・大規模フェス

・国際会議

・スポーツ大会

 

会場と駐車場の距離が数km離れているような大規模イベントや、エンターテイメント施設などで使用されます。

国際会議や重要なスポーツ大会などの失敗が許されないイベントでは、特定小電力トランシーバーよりも信頼度が高い簡易業務用無線機が使われます。

 

IP無線

IP無線が使用される場面の例を挙げてみましょう。

・トラック、長距離バスなどの移動車

・マラソン大会

 

トラックや長距離バスは道路状況による遅延を防ぐために、本部からルートの指示を受けるために使われます。

同じ配送を行うタクシー業界でも導入が進んでいます。タクシーでは現在でもアナログ無線が搭載された車が多く使われていますが、徐々にデジタルに移行しつつあります。広範囲、GPS機能、混信がないなど、利用に適した条件が揃っています。

 

知れば納得!トランシーバーの仕組み

トランシーバーにはメリットもデメリットもあることをお伝えしました。それらは全てトランシーバーの仕組みが関係しています。

携帯電話が中継器を介して通信するのに対し、トランシーバーは送信側からの音声を直接、受信側のトランシーバーで受信します。

中継器を介さない分、情報伝達速度が速く、2台間の電波が届く距離であれば山間部であっても通信は可能です。

また、トランシーバーの電波は400MHz帯を使用します。周波数の特徴として、遮蔽物の影響を受けやすくなってしまんです。

 

まとめ

トランシーバーは基本的に業務用の近距離通信を想定しています。

ただし、IP無線や衛星無線のように、長距離に特化した無線機も存在します。

それぞれの用途に合わせて選定するようにしましょう。

 

 

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