無線機の活用例 【防災・災害時】
近年、日本中で大規模な自然災害が頻発しています。地震、台風、豪雨による土砂災害、洪水などで毎年被害が出ています。
いつくるかわからない災害には万全の備えが必要となります。企業の皆様のBCP対策にお役に立つ無線機の活用例をご紹介いたします。
目次
そもそもBCPとは
BCPとは事業継続計画(Business Continuity Plan)の頭文字を取った言葉です。
企業が災害などで危機的状況に置かれた際、重要な業務が継続できる方法を用意し、事業縮小や、倒産のリスクに備える計画の事です。
BCPにおける無線機の役割
災害時はなによりも早期に対応することが大切になってきます。
そのため通信網の確保は最重要事項と言っても過言ではありません。
普段使っている携帯電話、スマートフォンは災害時には有効ではありません。
阪神大震災では、最大時30万を超える加入電話に障害が発生するなど、ライフラインである情報通信ネットワークに大きな被害が生じ、救援・復旧活動等に支障が生じました。
16年後の東日本大震災においては、地震や津波の影響により、 通信ビル内の設備の倒壊・水没・流失、地下ケーブル や管路等の断裂・損壊、電柱の倒壊、架空ケーブルの 損壊、携帯電話基地局の倒壊・流失などにより、通信 設備に甚大な被害が発生しました。
上記の例だけでなく通信網の確保はBCPにおいて欠かせないものとなっています。
BCPにおける無線機のメリット
災害時の初動対応を失敗してしまうと甚大な被害に繋がります。被害を最小限に抑えるためにはどうしたらいいのでしょう。
東京消防庁も職場での災害対策に無線機の導入を推奨しています。
災害時に無線機のメリットを説明していきます。
まずは正確な被害状況の把握。状況が把握できなければ混乱するばかりで被害拡大を抑える行動に移れません。上記の通り大きな災害の際は携帯電話・スマートフォンは使えません。
無線機だと【自営通信が可能】
インフラに頼らない独自の通信網を構築しているため災害時にも影響なく通信ができる。
災害時に通信手段がないということはそれだけで2次災害の可能性が大幅にあがります。
大切な人命を守るためにも通信手段の多重化は必要不可欠です。
無線機だと【ワンタッチで一斉通話が可能】
また状況が把握できた後には迅速で正確な指示、情報を多人数で共有しなければなりません。
携帯電話だと登録している電話番号を検索しそのうえ1対1の通信になってしまいます。緊急時にたくさんの人に情報・指示する際には不向きです。
無線機なら受信者が何人いてもワンタッチで同時に・正確に情報共有が可能です。
無線機だと【機動力にすぐれ過酷な状況でも使用できる】
また災害時には刻一刻と状況が変化します。避難しながらも情報収集はひつようになりますし、情報を伝えなければならない場面も出てくるでしょう。
災害時の通信は屋内だけとは限りません。むしろ屋外での通信が多くなることが想定されます。
防水性や堅牢な作りが求められます。無線機は厳しい基準をクリアした頑丈な作りになっています。
無線機だと【通話料・通信料がかからない】
携帯電話だと通信回数が多ければ多いほど通話料金が高くなっていきます。
無線機だと通信回数、通信の長さを考えず使用できます。
このように災害時の無線機の有用性は明らかです。
最後に東日本大震災時に大いに役立ったとおっしゃっていただいた都内某幼稚園の先生の例をご紹介いたします。
2011年3月11日金曜日(平成23年)14時46分地震発生。
場所によりますが、都内では震度5弱から震度5強の大きな揺れが起こりました。
その幼稚園ではちょうど園児の送迎中だったと言います。電話は勿論つながりません。
しかしバスには業務用簡易無線を設置していました。
バスの運転手さんは落ち着いて幼稚園の無線機に連絡をいれるとしっかりと通信できたとの事でした。
被害状況、震度、津波の有無など情報を共有し落ち着いて行動でき、園児たちを安全に送迎できたそうです。無線機がなく情報共有できなければパニックになっていたかもしれません。
また園側からの的確な指示により、心配する親御さんのもとに素早く送ることができ安心してもらえました。
東日本大震災以降保護者の要望により無線機の導入を決めた幼稚園もたくさんあります。
このように、固定局・車載機・携帯機・と多彩なシステム構築が可能であり、利用に資格が不要で誰でも使えます。
ご紹介した幼稚園のように、普段は日業業務で毎日使用でき災害時には規制を受けることなく通信手段が確保できる大変便利なツールです。
また無線機にはラジオを搭載したものや、緊急地震速報を発してくれるものなど様々な種類があります。
それぞれのニーズに合った最適な無線機の提案いたします。
また期間限定のレンタルサービスもご用意しております。
災害用通信網のご相談、ご検討は是非弊社まで。
ホームページ内のお問い合わせフォームよりお気軽にご相談下さい。
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