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IP無線機の活用で災害対策を強化しよう!

2024年03月18日

災害対策用通信機としてIP無線機を導入する企業が増加しています。

2011年の東日本大震災や、その後の台風や豪雨による被害がきっかけとなり、頻発する地震への対策としてIP無線機が導入されています。

 

IP無線機は携帯キャリアのデータ回線を利用して通信を行うので、IP無線機の通話エリアは全国の携帯圏内となります。

では、なぜ携帯電話ではなくIP無線機を選択するのか?

この記事では、災害時におけるIP無線機について、IP無線機の特徴を説明していきます。

 

IP無線機の活用で災害対策を強化しよう!

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なぜ災害用にIP無線機が導入されるのか?

近年の災害の多発により、災害対策の重要性がますます高まっています。

そのなかで、IP無線機が注目される理由は何でしょうか?

 

まず第一に挙げられるのは、IP無線機の信頼性と安定性です。

IP無線機はIPネットワークと呼ばれる通信網を使います。

そのため災害時に通常の通信インフラがダウンしたり、過負荷によって混雑したりする可能性がある中でも、IP無線機は通信が可能です。

さまざまな災害に備え、IP無線機の導入は災害対策の強化につながります。

 

IP無線の通信について 

IP無線は携帯電話と異なり一斉通信が可能です。

災害時の混乱した状況でも、事前に設定したグループに対して簡単に通信できます。

たとえば、支店や部署別にグループを予め設定しておけば非常時の混乱した中でも、送信ボタンひとつで各拠点と連絡ができます。

 

また、IP無線機は音声通信が基本になりますが、機器によっては動画や画像の共有ができる機種もあります。

 

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IP無線機は通信量が増加したときも安心

災害が発生すると多くのネットワークで通信量は跳ね上がります。

IP無線は携帯電話の音声チャンネルを利用するのではなくデータチャンネルを利用して通信を行います。

データ通信は音声通信と分離されたコントロールを受けていて、音声通信の通信量が増えた場合でもデータ通信に対するコントロールを最小限にする制御を受けることが多いようです。

そのため、災害時における通信に対する影響も少ないと考えられます。

 

IP無線機の仕組とは?

通信量が急増する災害時でも、IP無線はデータ回線を利用するため影響を受けにくいです。

データ通信は音声通信とは分離された制御を受けるため、通信量の増加に対しても安定した通信を提供します。

 

IP無線機は携帯電話網やインターネット網で、音声はパケット化(音声データを圧縮)し通信します。

音声データを小さくすることで1つの回線で複数の通信を可能にしているのです。

 

一般的な音声通信は1つの通話が1つの回線を占有してしまうことで、同時接続許容量が少なる傾向にあります。

しかしmIP無線で多く利用されているMVNOは、規制されにくいという特徴があります。

 

一般的なスマートフォン・携帯電話の場合

1回線、1ポートを占有してしますので、同時接続許容量が少ない。

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IP無線の場合

1ポートに複数回線を収容できるので、より同時接続許容量が多い。

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IP無線の通信経路

IP無線の通信経路は、IP無線メーカーにより異なります。

主な違いはクローズドネットワーク、またはオープンネットワークのどちらを利用しているかです。

 

クローズドネットワーク(閉域網)は携帯電話会社内のネットワークのみで構成されインターネットとの接続は行われません。

メリットとしては高いレベルのセキュリティと通信の安定性が挙げられます。

 

オープンネットワークの1次アクセスは、クローズネットワークと同じ携帯基地局になりますが以後の接続はインターネット経由になります。

オープンネットワークを利用しているIP無線機の多くはWi-Fiを搭載していますので通信経路を冗長化して持つことになります。

閉鎖ネットワークを利用するIP無線機でもデュアルSIMを利用することにより冗長化することできます。

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IP無線の通話モードについて

IP無線機の通信モードについて説明します。

IP無線機の通信はシンプレックス(単信方式)とデュープレックス(複信方式)があります。(*機種によっては複信機能がないものあります。)

呼び出しモードには一斉、グループ、個別という項目があり、モードを選択して利用します。

 

オプション機能

IP無線のオプション機能を記載していきます。(*機器によって仕様は異なります。)

 

・位置情報取得:GPSによる位置情報取得が可能で地図上に位置を表示します。

・同時通話及び会議通話:複数からの発信を会議室にいるような感覚で利用できます。

・優先通話(強制割り込み)通信中の無線機に優先順位の高い端末が割り込めます。

・Dispatcher機能:IP無線端末と管理PC間において音声や映像のやりとりが可能になります。

PCはIP無線端末となりますのでDispatcherソフト上にて端末から送られてくる動画を確認しその後の指示を出すことができます。

・アプリ:スマートフォンのアプリをインストールすることで、他のIP無線専用機と音声通信をすることができます。

 

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通話履歴と動画再生

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まとめ

IP無線機は免許や個人資格を必要としません。

そのため、通常時の業務から非常時の通信機器として企業や自治体での導入が進んでいる次世代型の無線機です。
混信や雑音の心配もなく安心してご利用頂けるIP無線機を是非、無料デモ機で実感してみてください。

 

 

→IP無線の商品紹介はこちら

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