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トランシーバーの使用に免許は必要?

トランシーバーには、免許や登録が不要な機種と必要な機種があります。

近距離用である特定小電力無線機や、携帯電話の通信網を利用するIP無線は免許や登録が不要です。しかし、簡易無線機では免許や登録が必要になってきます。
今回は、免許の必要性から見たトランシーバーの種類や、免許の申請方法などを解説します。

 

 

気軽に使える免許不要のトランシーバー

免許が不要で使えるトランシーバーは大きく分けて次の2種類です。
・特定小電力無線
・IP無線

それぞれの特徴を見ていきましょう。

 

特定小電力無線

特定小電力無線は、購入やレンタルが最もしやすいトランシーバーです。

免許や登録の必要がなく、購入やレンタルにかかる費用もリーズナブルです。また使用方法も単純で、初心者でも安心して使用することができます。通信範囲は広いとは言えませんが、レストランやホテルのホールなどでは十分に使用に耐えることができます。

 

IP無線

IP無線は携帯電話の通信網を利用したトランシーバーです。通信範囲は携帯電話同様、全国的な範囲で使用することができます。
屋外―屋内間でもあっても、ほぼ問題なく繋がるため、安定した通話をすることができます。

ただし、いくつかのデメリットも。
毎月の通信費がかかることや、山間部などの携帯電話が繋がらないエリアでは使用できないことです。また、中継器を通して通信をするため、中継器を使わない特定小電力無線に比べ、通信にタイムラグが生じます。

 

免許や登録が必要な中長距離用トランシーバー

免許か登録が必要なトランシーバーは次の通りです。
・簡易無線機
・業務用無線機

免許が必要な無線機の一種としては、アマチュア無線も挙げられます。

簡易無線機

簡易無線機にはアナログ方式とデジタル方式があります。
アナログ方式は2024年12月1日以降、使用できなくなりますので、ここではデジタル簡易無線について触れます。デジタル簡易無線には、免許局対応の機種と登録局対応の機種があります。従来は免許を持っている人しか簡易無線機を使用することはできませんでしたが、電波法が改正され、登録局の機種は登録人以外でも使用することができるようになりました。(簡易無線機は個人資格は必要ありません)

 

そのため、レンタルで使用することも可能に。
ただし、登録人以外が使用する場合は届け出が必要です。免許局と登録局、両者の大きな違いはチャンネル数(周波数)です。
免許局は150MHz帯28ch・460MHz帯65chに対し、登録局は351MHz帯82chまたは351MHz帯15chです。
その他、免許の有無、レンタルの可否などに違いがありますが、通信距離や使いやすさに関してはほぼ同じです。

 

デジタル簡易無線は、レジャー施設やイベントなど、様々なシーンで活用されます。
特定小電力無線では賄えない通信範囲が必要な際は、デジタル簡易無線を検討するのがおすすめです。

 

業務用無線機

業務用無線は、公共性の高い業種にのみ与えられる自営陸上移動通信用の無線機です。
警察やタクシー、鉄道、バス、消防などの業種が対象になります。業務用無線を会社で使う場合は、無線従事者免許を持っている人を配置する必要があります。ただし、タクシーであれば、指令局にいる人が無線従事者免許を持っていれば、ドライバーは無線従事者免許を取る必要はありません。

 

アマチュア無線機

アマチュア無線は個人的な趣味や研究目的で使用することを目的としています。アマチュア無線技士という資格を取得することで、アマチュア無線機を使用することが可能になります。アマチュア無線技士には第4級から第1級まであり、級によって無線機の使用範囲が異なります。また、資格を取った後に、無線局免許状の申請をすることで、初めてアマチュア無線の使用が可能になります。

 

アマチュア無線技士を取得するには、国家試験を受験する方法と、養成課程講習会を受講する方法があります。
養成課程講習会を受講するほうが簡単に思えますが、第4級アマチュア無線技士標準コースで2日間を要しますので、自分の都合に合った方法を選んでください。

 

トランシーバーの免許申請方法

免許申請は、申請書を自身が居住している地区を管轄する総合通信局に送付するだけです。一見、シンプルで簡単に思えますが、申請書類は初心者にはかなり難しい内容となっています。無線機を購入する際に、販売業者を経由して代理申請手続きを行うことが一般的です。
代理申請手続きを行う場合は委任状が必要に。委任状は管轄区域ごとに用紙がありますので、ダウンロードして記入をします。
委任状を販売業者に提出することで、後の申請手続きは販売業者が代行してくれます。

 

重要な事項として、費用の問題が。
無線を使用するまでには、免許申請手数料や電波利用料がかかります。
電子申請か紙申請かで金額が変わるので、注意が必要です。

 

建物内での利用におすすめ!免許不要トランシーバー

建物内でトランシーバーを使用する場合、ワンフロアで通信半径が数十メートル以内であれば、特定小電力無線がおすすめです。
免許が不要で、低価格であるため導入は容易です。

 

まとめ

免許不要で使えるトランシーバーは次の通りです。
・特定小電力無線
・IP無線

 

免許や登録が必要なトランシーバーは次の通りです。
・簡易無線機
・業務用無線機

 

トランシーバーの免許申請は、申請書類の内容が複雑であるため、販売業者に代行してもらうのが一般的です。

トランシーバーの導入を検討の際は、まず免許不要の機種で満足できるかを考え、無理なようであれば、免許や登録が必要な機種を選定するようにしま

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