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デジタル簡易無線とアナログ簡易無線

2021年01月19日

デジタル簡易無線とアナログ簡易無線

デジタル簡易無線とアナログ簡易無線

 

アナログとデジタル無線を比較してみました。

アナログ簡易無線の使用期限が近付いてきましたが切り替えが終わっていない方はお早目の更新をお願い致します。

そもそも、簡易無線ってどんな無線機なのかを説明します。

簡易無線は通常無線を使用するにあたって必要な個人資格がいらない無線機です。

個人資格が不要な無線機には特定小電力無線機もあります。よく目にする小型の無線機ですね。両者の最大の違いは送信出力です。特定小電力無線は最大10mW。家庭にあるコードレス電話と同じ出力です。簡易無線の最大出力は5Wになります。

特定小電力無線の500倍の出力になります。但し、通信距離は500倍にはなりません。

簡易無線は個人資格不要ですが申請や登録は必要になります。一般的には無線販売店がその手続きを行いますので心配する必要はありません。特定小電力無線をご利用中で通信距離に不満がある場合には簡易無線機の導入を検討しましょう。

導入のハードルが低いハイパワー無線機です。

デジタルとアナログ無線の比較

デジタル簡易無線とアナログ簡易無線01

高音質

アナログ無線にあった煩わしいノイズですがデジタル無線では抑制されています。

ノイズは波形の崩れにより再生されるものが多いのですがデジタル無線は音声を数値化して通信を行うためノイズとされる部分はカットされています。

最近の無線機には音声ノイズキャンセリングやイコライザー機能が標準で備わっているのでこれらを併せることでよりクリアな音声通信が可能になります。

 

デジタル簡易無線とアナログ簡易無線02

高度な秘話機能

デジタル簡易無線免許局は秘話コード32,767通りメーカーによっては491,505通りの秘話コードを設定することが可能で他人に通話を聞かれることが著しく低下します。

アナログ簡易無線にはなかった機能です。

 

通信距離の差

 

デジタル簡易無線とアナログ簡易無線の通信距離は大まかにはかわりません。

デジタル簡易無線の通信距離はアナログ簡易無線の80%と言われる場合もありますが個人的にはアナログ特有の性質からくるものであると考えています。

アナログ通信の限界地点近くになると当然、通話品質は悪くなっています。

しかし、通話品質の悪い中でも相手から音声を判別できるケースも多々あります。

一方、デジタルでの通信は限界地点まで通話品質を保ちますが音声を復元できなくなると音声は出力されないのでいきなり通信ができないという状態になります。

つまり、通信限界がアナログでは音声の状態で体感できるがデジタルでは難しいということです。弊社では納入前に事前テストで通信エリアをご確認頂いております。

無線機の通信距離は周辺環境及びアンテナ高により大きく左右されます。

ビル等の多い都市部より少ない地方、低い場所より高い場所などです。

デジタル簡易無線とアナログ簡易無線03

デジタル簡易無線の優位性

デジタル簡易無線とアナログ簡易無線04

 

デジタル簡易無線の通話品質と信号強度の図です。信号強度の下降率はリチウムイオン電池の放電特性に似ています。アナログ無線の通話品質は徐々に下降しますがデジタル無線は一高い通話品質を保った後に急激に下降します。

デジタル無線とアナログ無線の下降の差がデジタル無線の優位な部分になります。

海上での利用

デジタル簡易無線とアナログ簡易無線05

 

デジタル簡易無線(UHF)の利用できる場所は『全国の陸上及び日本周辺海域』で日本の排他的経済水域内の『地上~船舶間』『船舶~船舶間』『船舶内』において使用が可能です。

海上で利用する場合にはその旨を無線免許申請書に記載します。アナログ無線は船舶内の利用に限られています。

デジタル簡易無線の3B・3R・3Sとは

デジタル簡易無線とアナログ簡易無線06

 

デジタル簡易無線には3B・3R・3Sの種別がありますが大まかな違いを記載してみます。

 

区分

3B 免許局

3R 登録局

3S 登録局

免許

無線局免許が必要

登録手続きで利用可能

登録手続きで利用可能

CH

65ch(UHF)28ch(VHF)

30ch

5ch

電力

最大5W

最大5W

最大1W

場所

陸上・海上

陸上・海上

陸上・海上・上空

キャリアセンス

なし

あり

あり

レンタル

不可

可能

可能

 

デジタル簡易無線免許局と登録局の大きな違いはチャンネル数とキャリアセンスです。

キャリアセンスとは他の無線が通信を行っている場合は送信ボタンを押しても電波が発射されない機能のことです。

自分が通信するグループ以外の無線が同じチャンネルを利用して通信を行っていて、その電波を受信していた場合には送信ボタンを押しても電波は発射されません。

特に都市部や利用場所が高い場所(ビルやマンション等)では遠くからの電波を拾いやすいので注意が必要となります。

まとめ

アナログ簡易無線は令和6年11月30日が使用期限です。デジタル簡易無線に更新するにはその期日までに免許・登録が済んでいないとご利用はできません。

期限最後の年は申請が集中し免許・登録まで通常より長い日数を要すると予測されます。

一部、デジタル・アナログ両用の無線機をご利用の方は無線機からアナログ電波が発射されないようアナログ周波数の削除及び周波数変更申請が必要となります。

 

デジタル簡易無線の製品はこちらから。

https://www.musen.tokyo/sales/cat01

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