工場・倉庫での無線機(トランシーバー)利用
目次
工場・倉庫での無線機(トランシーバー)利用
工場や物流・倉庫では多くの無線機が利用されています。
通信距離や利用方法によって無線機の種類は異なりますがその一部をご紹介いたします。
出荷・搬入管理
倉庫での入庫・出庫業務に無線機はかかせません。
作業員同士やフォークリフトとの通信等です。
単信方式であれば通話した内容は全ての無線機に伝わります。
フォークリフトにお勧めなのがモービル型の無線機でマイクを防水仕様にすれば濡れた手での使用も安心です。
無線機の使用温度範囲の多くは-20℃~+60℃なので冷蔵倉庫等でもご利用可能です。
車両との通信
車両との通信にはIP無線がお勧めです。事務所側は自社の車両位置をPCやタブレットで確認することができるので効率の良い配車が可能になります。指示は事務所に設置する固定型や作業員が利用するハンディ型どちらからでも通信を行えます。
通信範囲は日本全国。携帯電話の通話圏内であれば一斉・グループ・個別の通信が可能になります。
設備保守・点検
工場の設備管理にも無線機はかかせません。
無線機は基本一斉同報なので情報の共有ができ機器のメンテナンスに熟練した人物が
担当者へアドバイスすることや応援を呼ぶこともワンプッシュで簡単に行えます。
多者間通話
工場ラインで数人と同時通話したい場合は専用のシステムもあります。
複数の無線機からの信号を親局がミキシングをして通信をします。通信距離は半径数重メートルですが最大17名まで同時通話が可能です。
2~3名で同時通話をする場合には親機を介さない無線機もあります。
コンビナート:化学工場等の防爆エリアでの無線機
コンビナートでの無線機を使用するには防爆型無線機を利用しましょう。
本質安全防爆の無線機の多くは一般業務無線が主流でしたが、最近は簡易無線型の本質安全防爆無線機も発売されており免許申請のみでご利用できます。出力は1.2Wです。
工場案内
工場の施設案内には特定小電力無線がお勧めです。
単信方式の一般的な特定小電力無線や3名までの同時通話無線機など用途に合わせて
選択しましょう。
グループ分け
グループ分けは異なるチャンネルをそれぞれの部署へ割り振ります。
異なるチャンネルなのでそれぞれの通信は同じチャンネルを選択したグループ
内通信となります。
最近の無線機にはデユアルスキャン機能を装備している製品も多くあり、統括責任者は2つの通信をモニター及び通信に参加することもできます。
夜間の作業や一人作業での無線機利用
緊急状態であることを知らせる機能が一部の無線機にはあります。
夜間作業や小人数作業する職種では設定をしたい機能です。
緊急動作
●自身の無線機から警報鳴らす。●自身と通信相手の警報音を鳴らす。●通信の相手のみに警報音を鳴らす。●周囲の音を送信する。
ショックセンサー機能
本体が傾きや衝撃を検知場合に緊急動作を行います。『検出方向』『傾斜角度』『衝撃判定強度』等が設定可能です。
ノイズキャンセル機能
音声以外のノイズを除去して音声の明瞭度を上げる機能で機械室など騒音の大きい環境で効果があります。又、ノイズ抑制機能もあり音声に含まれるノイズ成分を抑えて音声を際立てます。
まとめ
工場・倉庫内での情報共有は作業の安全確保や効率化に大きく寄与します。
最近の無線機は騒音やノイズを軽減する機能を備えたものが多くなっており明瞭な音声で確実に情報を伝えることができます。仕事の内容や作業方法で通信方式は異なります。
無線の導入や方やリプレイスをご検討中の方は是非、ご連絡ください。